お取り扱い開始から2シーズン目となりました。

オーストリア、ウィーンで産声を上げたバッグブランド。
「SAGAN Vienna(サガン ヴィエンナ)」。
25SSシーズンが始まるこのタイミングで、私達から改めて「SAGAN Vienna」について伝えられたらと…。
本日はいつもと形式を変えて、佐藤と私(山脇)との会話形式のブログにさせていただきました。
いつもと違う雰囲気で読み辛い部分もあるかもしれませんが楽しんでいただけると幸いです。
また、後半には告知もございます。
それでは是非最後まで御拝読ください。

PAZAR BOOK TOTE [BLACK]
(山脇)
早速ですがWUNDERで「SAGAN Vienna」を取り扱おうと思ったのはなぜですか?
(佐藤)
前にこのブログでも書いたと思うんだけど、自分自身が持ちたいと思える「ちゃんとしたバッグ」ってなかなかなくて。
シワになりにくいとか水濡れOKとか、そういう機能的で便利なものは世の中にも色々あるんだけど。
ただやっぱり道具的な目線で見がちというか、つい見た目やスタイルは二の次にして選んでしまっている部分があるなと思っていて。
ファッションを軸にきちんと持てるバッグがないかなぁと日々探していた所で出会ったのが「BRADARIC OHMAE(ブラダリッチ・オーマエ)」。
(山脇)
「BRADARIC OHMAE(ブラダリッチ・オーマエ)」といえば、「SAGAN Vienna」の前身となるブランドですよね?
いつ頃から目をつけていたんですか?
(佐藤)
んー、いつだろう。展示会自体はWUNDERをオープンしてすぐの時から行ってたよ。
遡ると9年くらい前かな。その頃の2016年に「SAGAN Vienna」に名前が変わるんだけど。
デザイナーさんとは意外なところで繋がってたりで、わざわざ店頭まで訪ねてきてくれたこともあったりして。
(山脇)
ついこの間弊店が10周年を迎えたので、9年前というと随分初期の頃からチェックされていたんですね。
(佐藤)
そうそう。
でも、その時はなかなか取り扱いまでは至らずで…。
だから感覚的にはようやく取り扱いに漕ぎ着けた、といった感じかな。

(山脇)
改めてどんなブランドですか?
(佐藤)
オーストリアのウィーン発のバッグブランドで、デザイナーはクロアチア出身のターニャ・ブラダリッチさんと日本出身の大前 太郎さんのお二方。
ラフシモンズ、ヴェロニクブランキーノ、バレンシアガ、 クロエ、 クリスチャン ワイナンツ、ベルンハルトウィルヘルム…。
お二方とも錚々たるデザイナーのもとで経験を積んでこられていて。
バッグブランドのデザイナーでこんな華やかな経歴の人たちなかなかいないんじゃないかな。

PAZAR TOTE NANO [ANTIQUE BROWN]
(佐藤)
そして提案されるモノやイメージを見ると、しっかりとクラフトマンシップがあって。
華美なデザイナーズというよりどこか情緒的なものを感じるブランドだなとも思う。
豊かな自然と音楽の都、オーストリア・ウィーン的な情緒みたいな?
ま、オーストリア行ったことないんだけど(笑)
けどそういう部分はブランドとしてもきっと意識してるだろうし、何より日本人にもすごくマッチする気がする。
我々と感覚が近いというか、オーストリアってきっと文化的に成熟した良い国なんだろうなっていうのが伝わってくる感じ。
モノを見ても、「こんな細かいところ外国の人は気にしないし仕方ないよね」みたいな、インポートブランド特有の「粗」みたいなところが一切ない。
反面、インポートブランドらしい空気や独特な抜け感はしっかりあるという不思議な佇まい。
これは日本人とクロアチア人という異なるルーツの二人が、オーストリアというさらに異なる地でデザインしているということも大きいだろうね。
こういう空気感のブランドってそうあるものでもないよ。
(山脇)
さまざまな国のカルチャーが入り混じったミックス感を感じますね。
それではここからはアイテムにフォーカスしていきたいと思います。
やはり「SAGAN Vienna」といえばレザーバッグですよね。

PAZAR TOTE NANO [BLACK]
(山脇)
こちらは小ぶりでハンドル持ちも肩がけも可能な2WAY仕様の「PAZAR TOTE NANO」。
イタリアンスムースレザーの素材感の美しさはさることながら、ディテールが特徴的ですね。

PAZAR TOTE NANO [BLACK]
(佐藤)
特にこのトートバッグに付いてるレザーの編みパーツはブランドを代表するディテール。
もともとデザイナーがニットウェアを手掛けていた経験もあってレザーで編みを表現してる。
トートバッグって使っているとちょっとしたことで口が開きがちだけど、このディテールがハンドルを束ねてロックしてくれるっていう。
(山脇)
単なる装飾としてだけのディテールではないんですね。
(佐藤)
そうそう。
使い勝手や機能性もきちんと意識されているから、道具として見ても抜かりない。
デザインとしても機能としても秀逸で、かつブランドのアイコンにもなるほどの強度のあるこのディテールは、大げさじゃなく発明だと思うよ。
当たり前のようでいて、細かい部分まで気の利いているこういうブランドって本当少ないのよ。

PAZAR BOOK TOTE [ANTIQUE BROWN]
(佐藤)
あとはこのブックポケットも。
(山脇)
本を入れることを想定して設計されたポケットですね。
バッグ全体の雰囲気に馴染むカッティングが秀逸だなと思います。
僕は入れる本がないので鍵とかスマホ入れになりそうですが。
(佐藤)
まあ、実際の使い方は人それぞれで(笑)
外付けのオープンなポケットはさっと使えるポケットとして単純に使いやすいよね。しかもマチ付きだし。
この手の外付けポケットってこういうバッグにはあまり付かないし、仮にあっても取ってつけたようになりがち。
だけどこれは本当にデザインとして馴染んでいるよね。
あとは丁寧な仕立てや素材選びも見てほしい。

(佐藤)
これはSとLの2サイズで展開している「NASCH BAG」。
フランス産の原皮をイタリアのトスカーナでベジタン鞣しした抜群の風合いを持つカウレザー。
仕上げに「空打ち」という工程を施しレザーをしっかりほぐすことで、重厚でありつつも自然な柔らかさに仕上げてる。
マットなシボ感に端正な佇まいと迫力を感じるよね。

NASCH BAG S [BLACK]
(佐藤)
さっきのブックポケットに加えて、本の「和綴じ」をイメージして側面に施されたステッチも目を引くね。
「本」をキーワードにして構成されるディテールに、古くから日本で作られる和綴じを採用している辺りもデザイナーのルーツを感じさせてくれてすごく惹かれる。

PAZAR BOOK TOTE [ANTIQUE BROWN]
(佐藤)
そして今回特に目をひくのは、25SSシーズンで初めて使用されているこのレザー。
イタリアの上質なカウレザーをアンティーク調に仕上げた素材で、こんなに表情豊かなのに日常使いにすっと馴染むスムースなタッチがすごく良い。

PAZAR BOOK TOTE SUEDE [VELVET BROWN]
(佐藤)
あとは24AWで限定的にリリースされたスパニッシュカウスエード。
スエード特有の表情はもちろん、彩度を抑えた落ち着きのあるブラウンの色出しがとても素晴らしい。
こちらは既に市場的に希少かもね。
(山脇)
たしかに定番のスムースレザーとはまた違った雰囲気ですね。
(佐藤)
アイテムに合わせてヨーロッパ各地の優れたタンナーや工房を厳選しているのも流石だなと思う。

PAZAR TOTE NANO [BLACK]
(山脇)
パーツ類も目を引きますね。

PAZAR BOOK TOTE PACKABLE [BLACK]

NASCH BAG S [BLACK]
(佐藤)
素材や縫製は基本的にヨーロッパなんだけど、一部の金属パーツは日本製のものを採用しているものもあって。
日本のモノ作りの良さを知っているデザイナーならではのチョイスだと思う。

VINTAGE MISER PURSE (参考商品)

MISER BAG [BLACK]
(山脇)
あとは店頭でよく尋ねられるこちらも。
(佐藤)
これは"MISER PURSE"といって、1800年代〜1900年代初頭にかけてヨーロッパで使われていた硬貨を入れるための巾着。
現代でいう所の小銭入れみたいな感じかな。
実際に100年以上前に使用されていた物で、女性から大切な男性への贈り物として当時大流行したものらしいよ。

MISER BAG [BLACK]
(佐藤)
で、これがそれにインスパイアを受けて製作された「MISER BAG」。
MISER PURSEにならって左右でコンパートメントの形状を分けているのが肝だね。
こういった古くからあるものにインスピレーションを受けたアイテムやディテールが多いのもブランドの特色かな。
それでいて決してクラシックによりすぎずコンテンポラリーに仕上げるのは流石だね。

(左) MISER BAG [BLACK] / (中) ROUND COIN CASE [BLACK] / (右) MODULAR PHONE/CARD CASE [BLACK]
(山脇)
スマホ・カード入れの「MODULAR PHONE/CARD CASE」。
そして、コインパースの「ROUND COIN CASE」などなど…。
現代のライフスタイルに対応するアイテムもありますね。

PAZAR BOOK TOTE PACKABLE [BLACK]
(山脇)
中でも定番型PAZAR BOOK TOTEのパッカブルタイプは個人的に気になっています。
外出先で身軽になりたい時なんかにグシャッと丸められるのは良いなと。
とてもしなやかなイタリアンスムースラムレザーなので再度使う時にもシワが残りづらいのも秀逸です。
(佐藤)
デザイン的にもクオリティ的にも、年齢や性別、トレンド関係なく持てる普遍性があるよね。
それでいて、持っていて少し気分が上がるようなプロダクトとしての重みがあるのも良い。
自分もそうだけど「メゾンブランドのわかりやすいバッグがほしいわけじゃないんだけど…」っていう方、多いと思う。
そんなバッグ難民の方にもおすすめしたいかな。

PAZAR BOOK TOTE PACKABLE [BLACK]
END.
そんな私共の思いが込もった「SAGAN Vienna」。
25SSがいよいよローンチとなります。
昨シーズン人気を博した定番モデルから、新素材・新型などなど…。
シーズン立ち上がりらしい豊富な品揃えのこのタイミングに。
特別な機会をご用意させていただきました。

"SAGAN Vienna" 25SS Preview
2025.3.20 thu. - 3.25 tue.
「 "SAGAN Vienna" 25SS Preview」と題したポップアップイベントを来週3/20(木・祝)より開催致します。
6日間の期間中は、この期間に初出しの25SS新作からアーカイブまで数多のモデルを一挙にご覧いただけます。
この期間は「SAGAN Vienna」にフォーカスした売り場となりますので是非お楽しみに。
さらに期中は前金支払いでのご対応も可能とさせていただきます。
現在SSシーズン真っ只中。
洋服も魅力的なアイテムが日々入荷しており、バッグなどの雑貨類は後回しになりがちかと…。
この前金支払いの場合は、SSシーズンのお買い物が一段落された頃に改めてお支払い・お引き取りいただくことが可能です。
普段よりも比較的お手に取りやすくなるかと思いますので是非この期間をご活用いただければと思います。
詳細については下記イベント概要にも記載致しますので是非ご一読下さいませ。
オンラインストアにつきましては会期終了後に25SSアイテムを一気にアップ予定です。
是非当ブログ記事下部のブランドリンクより御覧くださいませ。
より多くのお客様に「SAGAN Vienna」のバッグを実際にご使用いただき、ブランドの素晴らしさを感じていただきたい。
そんな気持ちから思い立ち実現に至ったイベントです。
季節の変わり目に。
皆様の長年の相棒が見つかりましたら喜ばしいことこの上ありません。
それでは店頭でお待ち致しております。

"SAGAN Vienna" 25SS Preview
2025.3.20 thu. - 3.25 tue.
イベントに際しまして下記事項をご確認下さい。
※弊店がセレクトした「SAGAN Vienna」25SSアイテムに加えアーカイブが一挙にご覧いただけます。
※期中は「SAGAN Vienna」全てのアイテムの前金支払い・引き取り時残金お支払いのご対応が可能です。
※前金お支払い後のキャンセル、品番の変更は一切承れません。
※前金でお支払いの場合、お渡しは残金お支払い時となります。尚、残金お支払いのタイミングはお客様にご設定いただきます。(全額お支払いの場合は当日の即お渡しが可能でございます。)
※前金の金額はバッグ類 20,000+tax〜、小物類 10,000+tax〜とさせていただきます。
(前金はお引き取り時、お支払い代金として補填致します。もちろん事前に全額をお支払いいただく事も可能です。)
※前金のお支払いにおきましても通常通り、現金・カード・電子マネー・QRコード決済でのお支払いが可能です。
(お支払い可能な決済方法については店頭にて直接お問い合わせくださいませ。)
※事前にご設定いただいたお引き取り期限からご連絡なく1ヶ月以上を超過した場合は無断キャンセルと判断致します。
今後の弊店のご利用などにおきまして何かしらの制限をさせていただく場合がございますので予めご留意下さい。
尚、ご来場に際しまして以下注意事項を必ずご確認いただきますようご協力をお願いいたします。
※ 混雑を避ける為、場合によって入場制限をさせて頂く可能性もございます。
※ お待ちのお客様がいらっしゃる場合、1時間程度を目安に在店時間の長いお客様にはお声掛けさせて頂く場合もございます。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
SAGAN Vienna